ComarchがArqivaの次世代型スマートメータリングサービス開発を支援
ComarchとArqivaは、イギリスにおける長期的な次世代スマートメーター展開計画の一環として、その提携関係を拡大しています。両社はイギリスの家庭や企業にスマートメータリングの普及に伴い、その機能性を強化するため今後15年に渡って協力することに合意しました。
世界的ソフトウェア・サービスサプライヤーであるComarchは、業務サポートシステム (OSS) と専門サービスを提供することで、Arqivaのスマートメータリングプラットフォームをサポートします。同プラットフォームは、2020年までにイギリス国内2,600万世帯へのスマートメーターの導入を目指す、イギリス政府のスマートメータリングプログラムで採用されているものです。
Arqivaは、イギリスの大手通信インフラストラクチャおよびメディアサービス会社です。スマートメータリングプログラムの実施を委託されたネットワーク管理会社であるData Communications Company (DCC) が、Arqivaのスマートメータリングプラットフォームを使用しています。Arqivaは現在、イギリス北部とスコットランドの1,000万世帯および企業に電気やガスのスマートメーターを設置するための通信サービスを導入しています。
ComarchとArqivaは2013年、スマートメータリングプログラムで初めて提携を結びました。今回の契約により、Comarchから、Arqivaのスマートメータリングネットワークのモニタリング機能を強化するソフトウェアが提供されます。このソフトウェアが導入されることで、Arqivaは運営費の削減や効率化、同プラットフォーム利用者向けの新サービス提供を迅速に実現できるようになります。
Arqivaの顧客には、各種ネットワークから様々なサービスが提供されています。ComarchのOSSプラットフォームが導入されれば、Arqivaはそのすべてを一元管理できるようになります。サービス提供が自動化されるため、大量の注文に対応できるようになり、サービス設定上のミスによるリスクやその影響も抑えられます。ネットワーク警告の受信と処理や、ネットワークパフォーマンスのモニタリングもすべて共通のシステムで行えるため、管理プロセスが大幅に簡略化されます。
ComarchのOSSプラットフォームからArqivaに提供されるサービス一覧:
> Service Fulfillment-管理されたネットワーク上で、正確かつ遅延なく、自動的にサービスフルフィルメントプロセスを処理
> Network InventoryとService Inventory-物理ネットワークとロジカルネットワークのリソースやサービス情報に共通のレポジトリを提供し、以下を実現
- ネットワークトポロジーやサービス情報をFault ManagementやPerformance Management機能に送信
- ネットワークとサービスリソースのライフサイクル管理によって、サービスフルフィルメントやプラニング、また作業の開発をサポート
- ネットワークリソースの発見や調整をサポート
> Fault Management-ネットワークをリアルタイムで監視し、ネットワーク不具合を回避または復旧
> Performance Management-ネットワークやサービスのパフォーマンスをリアルタイムで監視し、ネットワーク機能やサービスレベルを管理
> Configuration Management-遠隔ネットワークデバイスからの設定ファイルのバックアップ作成、照会、復旧に対応
> Test & Diagnostics-ネットワーク状態のテスト/検証フレームワークが、品質の高いサービスを確保
> B2B Interface-卸売企業パートナーや第三者サプライヤーとのやり取りを自動化する機能ベースのM2Mインターフェースを提供
Arqivaのプラットフォーム開発ディレクターであるRichard Channell氏は、次のように述べています。「2013年に締結した提携を拡大し、優れたインフラストラクチャを実現して、イギリスのすべての家庭や企業にスマートメータリングを導入できることを非常にうれしく思います」
ComarchのOskar Wierchowicz, Director of Telecommunications Sector- UK は、次のように述べています。「Comarchの役目は、極めて複雑なArqivaのプロセスを簡素化し、スケーリングと効率化をサポートすることです。Arqivaが運営している様々なネットワークやシステムをすべて管理できるソリューションをデザインしました。今後15年に渡り、この作業を継続していきたいと思います」