Telefónica使用事例

Telefónicaの南米子会社5社に Comarch次世代型ネットワーク プラニングを導入

Telefónicaは、世界最高レベルの株式時価総額と顧 客数を誇る大手電気通信会社の一つで、最高品質 の固定、モバイルやブロードバンド ネットワークな ど高品質で包括的なコネクティビティを提供してい ます。成長企業として、その企業価値と顧客中心とい う社会的立場に基づき、他社とは異なる体験を提 供していると自負しています。

Telefónicaは、世界21カ国で3億4,900万以上のアク セス数を誇ります。スペインにて強力なプレゼンス を有するほか、その成長戦略において重要視してい るその他のヨーロッパ諸国や南米などの国で大き く活躍しています。Comarchは、2003年よりTelefónica Germanyのトラ ンスポート ネットワーク管理と戦術的プラニングを 支援しています。

課題

過去数年において、Telefónicaはトランスポート ネットワ ークのトラフィック量の急激な増加に直面。その結果、ネットワークや運用への投資額が大幅に増加しただけでなく、業務運用がさらに複雑になりました。2015年、Telefónica は、TOP (トランスポート最適化プログラム) と呼ばれる新プ ログラムを立ち上げ、既存のネットワークを最適化し、あら ゆる関連分野 (ネットワーク デバイス、業務プロセス、OSS、 組織など) を考慮した上で、将来的にトランスポート ネット ワークを効率よく成長させることを主な目標としています。

Telefónicaの南米ネットワーク インフラには複数のベンダ ーや技術が混在し、現段階では様々な旧システムを使って 管理されています。そのため、ネットワーク管理コストが膨 張し、管理性が下がっているだけでなく、システム内のデー タとライブネットワーク データ間に食い違いが生じていま す。Telefónicaでは、迅速なネットワーク プラニングと、新リ ソース導入時の迅速な市場化を実現するため、ライブネットワークデータとOSS (オペレーション サポート システム) データ間の相違を最小限にしたいと考えています。

新しいOSSソリューションを導入することで、シンプルかつ 効率的な環境で、データを確実にネットワークと同期させ、トランスポート ネットワークの生成および運用コストが削 減されることが期待されます。また、Telefónicaはインベント リの管理および調整を、複数ツールによるものから1つの ツールによる管理にしようとしていました。その他、今回の プロジェクトでは、運用とエンジニアリング業務手順の文書 化と最適化も目標としており、変更管理手順に則った組織 改編も必要になります。

上記の内容から、今回のプロジェクトでは、導入する新しい Comarch次世代ネットワーク プラニング ツールへの適応 (組織改編プロセスと、変更管理や内部業務の再定義など、それに伴うあらゆる事柄) が主な課題となりました。




方法

今回のプロジェクトでは、南米5カ国におけるTelefonicaのニーズと要件を総合的に満たすことを目指します。この目標を達成 するため、Comarchは4つのモジュールを接続したフレームワーク ベースのソリューションを導入します。

Comarch OSSは、Telefonicaのニーズに効率的に応え、ネットワークに包括的かつ最新の洞察を提供することを保証します。

また、このソリューションは、各種データソースを統合することで、複数のベンダーや技術が混在する環境の要件に応えます。ネ ットワークを詳しく調査できるため、関係OBはより効率的にネットワークのプラニングや設定を行うことが可能になります。その 結果、運営費が削減されるだけでなく、ネットワークへの設備投資も最適化されます。

このプロジェクト契約は2015年に締結されました。プロジェクトの複雑性を踏まえ、変更は段階的に実施されているた め、Telefonicaの南米子会社5社における環境転換プロセスは現在も進行中です。2017年第4四半期に完了を予定しています。 

ソリューション

今回のプロジェクトでは、下記のモジュールで構成される商用オブザシェルフ (COTS) ソリューションが導入されました。

Comarch次世代ネットワーク プラニング – このソリューションは、ネットワーク戦略のプラニングや電気通信網のプラニング管 理、また最適化プロセスを効率的にサポートします。このモジュールは、リソースを簡素化し、変化する需要に適応させることが できるため、俊敏性や反応性を向上させることができます。

Comarchネットワーク インベントリ – このソリューションの中心となるモジュールです。あらゆるネットワーク リソースの管理 に関する完全データをすべて保存するため、複数のベンダーやドメインが混在するネットワークのリソース管理に役立ちます。このモジュールは、あらゆるネットワーク情報を提供できるだけでなく、既存のリソースを新たなリソースに改良することも可 能です。

Comarchオート ディスカバリ&リコンシリエーション – このモジュールは、Comarchネットワーク インベントリと統合可能です。データの不一致が発見された場合、自動や手動で解消することができます。ネットワークから瞬時にフィードバックを取得でき るため、最適化サイクルだけでなく、ネットワークのアップグレード時間も短縮されます。

Comarchコンフィグレーション マネージメント - 最新データに基づき、完全にエンドツーエンドのフルフィルメント プロセス プラニングとネットワーク設定が可能になります。このモジュールは、Comarchオート ディスカバリ&リコンシリエーションと Comarchネットワーク インベントリを完全に統合しています。

Comarch次世代ネットワーク プラニングには様々な機能が搭載されているため、Telefonicaグループのネットワーク プラニングや最適化プロセスの管理に向けての大きな一歩となっています。 

Comarch OSSソリューションは、Telefonicaの南米子会社5社に導入され、それに伴うプロセスは、アルゼンチン、チリ、ペルー、
コロンビア、ブラジル各地でも再利用される予定です。

期待される結果

    プラニング プロセスとツールを活用することで、新リソース導入時の迅速な市場化と、ネットワーク プラニングの加速化という 2つ目の目標を達成させることができます。

    さらにTelefónica子会社5社のIT環境を整理することで、さらなる成果を上げることができるでしょう。

    Comarchを選んだ理由

    "弊社のネットワークとオペレーション サポート システムは、Telefónicaの戦略の一部として、ク ライアントへのサービス提供に極めて重要な役割を果たしています。Comarch次世代ネットワ ーク プラニングの導入は、南米子会社のネットワーク プラニングと最適化プロセスを効率化す るための大きな一歩です。ヨーロッパのTelefonicaグループの信頼できるパートナーとして既 に実績があり、弊社のニーズを満たせる柔軟性に優れていることから、Comarchを選びました。今回のプロジェクトにより、グループで統一され、再利用できる最善のOSSソリューションを実現 に向け、統合プラットフォームを作り上げることができます。"

    Telefónica S.A.トランスフォーメーションとOSSディレクター兼グローバル最高技術責任者
    ホセ・ゴンザレス・ディアス (José González Díaz)

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